脂性肌の中でも、特にメイク時のテカリ・ベタつきに深い悩みを抱えている「超オイリー肌」。その深刻な悩みに、本気で立ち向かい続けてきたプリマヴィスタ。そして『プリマ史上、圧倒的にテカらない下地』に続き、2023年4月『EXマットパウダー』が誕生。『超オイリー肌用シリーズ』の開発を担当した2人の研究員に話を伺いました。
為行 プリマを代表する『皮脂くずれ防止 化粧下地』は、発売以来、多くの方から支持をいただいている一方で、「どうしてもテカってしまう…」という声も一部のお客様から寄せられており、“より深刻な悩み”に応えるための研究が長年行われてきました。そして2019年に誕生したのが、プリマ初の「超オイリー肌用」の化粧下地でした。
嶋村 また好評だった超オイリー肌の下地に続き、ミニサイズの「おしろい」を開発したところ、発売直後からたくさんの嬉しいお声を頂戴しました。さらに調査から、脂性肌の方のおしろい使用率は46%なのに対し、プリマヴィスタ『超オイリー肌用下地』ユーザーのおしろい使用率は74%と高く、テカリやくずれのケアに「2つのアイテム」を使っている方が、非常に多いことがわかりました。*花王調べ。(2022年7月実施WEB調査 n=49)
為行 超オイリー肌の研究を重ねていくと、「ギラギラとしたテカリ」「ベタつき」「ぬるつき」といった悩みを感じている方が多く、また、皮脂くずれに悩んでいる方は年齢や性別を問わずいらっしゃることを実感しました。
嶋村 「鏡を見るたびに憂うつになる」「メイク直しは3時間おき」「テカリたくない日は、前日から揚げ物を食べない」など、抱えている悩みは深くてセンシティブなものでした。プリマとして、“テカリ悩み”に寄り添いたいという想いで開発を担当しました。
為行 今回の化粧下地の開発では、すでに支持をいただいている従来品を、どれだけ超えられるかが課題でした。正直「かなり難しいな…」という不安もありながら、悩みの細かいところまでケアできるように、改良できる点を一つひとつ考えていきました。例えば、超オイリー肌の方が求める“さらさら感”は、どんなものなのか。心地よく使っていただくために、“剤の色”でも工夫ができないか。テカリ悩みを解消する機能はもちろん重要ですが、「使うことで気分があがる」という喜びもメイク品の醍醐味だということを大切にして、丁寧に検討することを心がけました。
試作品は100を超えるほどにもなり、皮脂くずれ防止効果の検証では、脂っこいものを食べてから肌に塗ってみたり、サウナに入って試したり。ボクシングをしている同僚に、トレーニング中に使ってもらって評価をお願いするなど、試行錯誤を繰り返しながら、ようやく従来品を超える「強い耐汗・耐皮脂性」を開発することができました。
嶋村 おしろいも同様に、多くのお客様にご満足いただけていた従来品の性能を、さらに高めることを目指しました。まずは、皮脂を固める「粉体」の見直しから着手したのですが、なかなか思うようにはいきませんでした…。地道に研究を続けていると、凹凸のある肌の上で、皮脂を固化できている部分とできていない部分があり、“皮脂固化粉体が肌の上の狙ったところに届いていない”ことに気がついたんです。着目すべきは「粉体ではなく“肌の形状”」という発想の転換が、耐皮脂性を飛躍的に向上させる糸口になりました。
肌の表面には、溝になっている「皮溝」と平らな「皮丘」があるのですが、従来の技術では「皮溝」まで皮脂固化粉体が届きにくく、性能を活かしきれていませんでした。改めて原料や設計を一から見直し、検証を重ね、たどり着いたのが「キープマット処方」です。この新技術により、多量な皮脂を皮溝と皮丘の“両方”でブロックし、超オイリー肌の方が願う「さらさらなマット仕上がり」が長時間持続するパウダーを完成させることができました。
為行 テカリが気になって一日に何度も鏡を見るなど、超オイリー肌の悩みは、非常に根深いものと感じました。この下地とおしろいが、“テカリを気にしなくていい”という支えになり、毎日を楽しく快適に過ごしていただけたらいいなと思います。
嶋村 皮脂くずれの悩みが深いことで、“メイクを楽しむ”ことを諦めている方もたくさんいらっしゃいました。2つのアイテムがあることで、してみたいメイクや新しいファンデーションを「試してみよう!」という気持ちになり、一歩を踏み出すきっかけになってくれたら嬉しいです。